最近は家事育児に引っ越しの荷造りや荷解きに
追われていてブログの更新を怠っていた。
引っ越しも無事に終わり、荷解きもひと段落して
ようやく新居の方も生活できるくらいには片付いた。
今日は近所にはどんなお店があるのか調査ついでに
百均や薬局に日用雑貨を買いに出かけた。
今度の駐車場が立体式で、我が家は3段目を使っている。
そのため出庫には少々時間がかかる。
もちろん平面の駐車場もあるのだけれど金額がちょっと・・・
という感じなので平面は諦めた。
契約時はそこまで変わらないだろうとたかを括っていたけれど
いざ使ってみると割と時間かかるやないかい。
他の方とバッティングしたら若干気まずい時間を過ごす。
自分がハンドルを握っている場合は言いようのないプレッシャーを感じる。
今のところ親切な人がほとんどで焦る必要ないと感じてはいる。
そんなこんなで今日も車を出す際に数分間待っていた。
その時にふと考えたのが、ミヒャエル・エンデの「モモ」に
出てくる時間泥棒のこと。
彼らは作中で「灰色の男たち」と呼ばれていて
「今は時間を節約して我々時間銀行に時間を預けませんか?
そして引退したらたっぷり時間を使いましょう」
と謳い、たくさんの人を言いくるめる。
この「灰色の男たち」が現代で言うところの何にあたるのか
考えている文章を何かで読んだことがある。
彼ら時間泥棒は実は人間の時間を奪って生きている。
人間の時間が彼らの生命線なのであり、時間の貯蓄なんかウソ。
個人的に時間泥棒は人によって変わってくるのだと思う。
代表的なのはスマホだったりテレビのサブスクだったりするんだろう。
今日の私にとってはまさにこの立体駐車場が時間泥棒に思えて仕方なかった。
ゆっくりした動きで自分たちの車が降りてくる。
その間身動きは取れず、寒さに耐えて焦ったい思いをする。
奪われてるなあ・・・と寒空を見上げてため息が出てしまった。
また今の住居は15階建ての集合住宅で我が家は2階だが
10階以上に住んでいる人もいる。
そんな高層階の住人はどんな人たちなんだろうと考えた。
きっとお金にも時間にも余裕があって気持ちにもゆとりがある
本当の富裕層なんだろうなとぼんやり思っていた。
引っ越す前は同じ世代がほとんどなんだろうと予想していたが
割と年配の方もいる。
彼らは利用率の高い朝のエレベーターにヤキモキする必要もないんだろうなと思うと、
私たちも仕事や育児に追われることがなくなり「引退」した時
時間から解放される時がくるんだろうかと考えた。
今これほど必要としている「時間」が有り余るほど持てる時がくるんだろう。
それは結果的に「貯蓄した時間」が返ってきたということなのでは?
その時、自分はどんな時間の使い方をするんだろう。
日長一日ぼんやりとは過ごしたくはない。
上手に時間を使える年寄りになれていたら良いと思う。
それなりに生活できる経済状況であることが理想。
自分が時間から解放された時、上手に暇を潰せるように
趣味についての知識を深めたりセンスを磨いたりするため
隙間時間を有効活用していくこと。
多分これは私なりの「時間を貯蓄する」ということなんだろう。
「奪われる」のではなく「貯蓄」する。
暇ができたなら毎度毎度ぼんやりスマホ画面や動画サイトを眺めるのではなく
自分の好きなことをより一層楽しめるような学びの時間を持つ。
そしてやっぱり娯楽も必要なのでサブスクとは適度な距離感で付き合っていこう。
引退した時には使える時間を持て余さないように。
そしてやっぱりお仕事と貯金なんだろうなあ。
ついつい衝動買いなどの無駄遣いをしてしまいがちなので
お財布の紐はきつめにして生活していかなくては。
仕事も時間や金額ではなく、自分が長く続けていけるようなものがいい。
家事や育児と両立すると考えた時に、自分のキャパと相談して
良いご縁があればいいなあなんて期待する甘ちゃんな私。
全て理想通りとはいかないにしても、時間の使い方は
しっかり考えようと思った年の瀬でした。
時間もお金も「節約」するというのが来年の目標になりそう。
出庫させる数分間にここまで思いを馳せることができるのだから
人間の脳みそってすごいですよね。