Katieさんの「フランス流の物選び」を読んで
参考になったことはもちろんだけれども
考えたことが二つほどあったので
記しておきたいと思い追記。
一つは物選びは自分と向き合うこと。
もう一つは、手に入れた物を大事に扱うことは
自分も大事にすることなんだということ。
インスタにもあげたこちらの本だけれど
物との向き合い方を見直すきっかけとなった。
今までも自分では確かに、好みのもの
大事にできる物を購入してきたつもりだった。
物持ちは良い方だし、一度手に入れたら
しっかり大事にしていた。
でも、同時に衝動買いも多く結果的にあまり使わずに
タンスの肥やしになっているものも多々ある。
そんな生活は良くないと思っていたところに出会った本だ。
いっときの気持ちで買ってその後使わないというのは
一番もったいない浪費になってしまうのではと考えていた。
本の中で、買っても買っても満たされないのは何故かに
触れられている項目があるが
それはまさに、欲しいものがあるけれど
値段的に手が出せず、代用品で賄っていること
また、何が欲しいのか良く考えずに手を出してしまっていること。
そんな理由が述べられていた。
思い当たる節はいくらでもあった。
本当はこのブランドのこれが欲しいと
自分で分かっているのに
今すぐ欲しいから手が出しやすい別のもので・・・。
そんな経験は一度や二度ではない。
自分のこの感覚を全く覆してくれたのは
作者さんの素敵なたとえのおかげだ。
「ずっと好きな人がいるのに、別の人と付き合っている」
これでは確かに満たされないのも納得。
改めて自分が今必要なものは何か?
私の人生という「旅」には何が必要か?
相棒にするなら、どんなものたちなのか。
具体的に考えてみようと思った。
一生物を決めるにはブランドのコンセプトや歴史を
調べるのも良いのだそう。
確かに自分が共感できるコンセプトで展開されているブランドなら
長く大事にできるだろう。
また自分が今持っている物を見返してみて
特に愛着があるものを選んでみるのも
自分は何が欲しいのか見極めるヒントになるのだと述べている。
そして、欲しいものが決まれば10年先の自分を想像する。
今欲しい物を使いこなしている自分を想像。
その自分は何の仕事をしているのか。
どんな暮らしをしているのか。
想像なり妄想なりをする。
雑誌の切り抜きでコラージュ的なものを
作成するのも良いらしい。
とにかく具体的に視界から自分の理想を取り入れる。
この作業は何だか、欲しいものを考えると同時に
自分と向き合う時間のようにも感じる。
何が欲しいのか、どんな生活をしたいのか。
欲しいものも含めて自分の願いを確認するというのは
自分と向き合う自己分析だと思う。
生涯のパートナーを決めるのなら
じっくり考える必要はあるし時間もそれなりにかかると思う。
しっかり考えて自分はどんな人生を送りたいのか考える時間は
現代の私たちには重要な課題だんだと思う。
やりたい事があらかた自分で決められるというのは
責任も考えることも増えるということ。
自由や時間の余裕と共に自分の時間を無駄にしないことが
私たちに与えられたミッションなんだろう。
また、人生を通して使えるものは
作りが丈夫で使うほどに味が出てくる。
アフターフォローも整っていてもしかすると
人の一生よりも長生きかもしれない。
丁寧に作られているものは値段に限らず
作り手の想いが込められていると思う。
その作り手の想いに応えられる使い方をするのが
丁寧な使い方、また丁寧な生活なのかなを思う。
そして、手に入れた自分の相棒に相応しい自分になるために
自分の心身も磨いていくことも忘れてはならない。
実際に私は、「物は使ってこそ」とこちらの本に教えられ
大事な時に履こうと決めていたパンプスを靴箱から取り出して
日常でも使うようにしている。
まだ馴染んでおらず、靴擦れが出来てしまっているが
早く馴染むようにまた、釣り合いのとれる自分になれるよう
足の手入れを少し時間をかけてするようになった。
作り手の想いを考えて丁寧に物を扱う。
今ある自分の物、またこれから迎え入れる物たちを
大事にして自分も大事にする。
これからの私はこんな風に生きて行きたいなと考えた冬の日だった。