ワクワクの要素が大事

自分の大好きな物語の登場人物たちと
実際に会えて会話ができる。

そんな夢のような設定に終始ワクワクできる
「ティリー・ページズと魔法の図書館」

タイトルからもう魅力しか感じられない。
新刊で発売されていて思わず
ジャケ買いしてしまった児童書。

読んでみたら当たりだった。

ティリーという女の子が祖父母の営む書店で
文学作品の登場人物を見かけ、さらに彼らが
祖父母と会話しているところに出くわす。

ティリー自身も自分の好きな
「不思議の国のアリス」
「赤毛のアン」
のアリスとアンに出会う。

何度か書店に現れた彼女たちと知り合って
それぞれの作品の中にも連れて行ってもらう。

祖父母が話していた登場人物たち然り
アリスとアン然りちゃんとイメージ通りの
立ち居振る舞いをしているのも好きポイント。

自分の解釈やっぱり合ってたー!
って1人テンション爆上がり。

そしてこちらが知っていて大好きだからと
向こうが自分を知っているわけではなく
ちゃんと初対面から始まるのも
ですよねーって感じだった。

なぜ登場人物たちと会って話せるのか
作品の中に入れるのか。

その謎を祖父から教えられ
安心安全に本の中を旅できるように
大英図書館の地下にある
「地下図書館」で訓練を受けることに。

「本の旅」を通してティリーは
自分の出生の秘密や行方不明になった
母親のことを知る。

ドキドキワクワクに少し重たい事実が
スパイスとなって子供はもちろん大人も
充分に楽しめる。

個人的にはイギリス、大英図書館など
憧れの要素も詰まっていて満足の一冊。

酸いも甘いも全部含めて楽しいと
思えるワクワクの要素が児童書には
特に必要だと思う。

自分の好きな作品の中に入れる
好きな登場人物と話せる。
それだけでも魅力的なのに
そこに冒険要素も入っていて
本好きにはきっとウケる作品だと思う。

2作目も発売されているのでぜひ手にとってみたい。

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